日本、ケニアに快勝し3勝目 バレーW杯女子大会第4日 
古賀 紗理奈 スケッチ ss
(バレー  古賀 紗理奈 スケッチ 美人 サポーター )

リオデジャネイロ五輪出場権を懸けたバレーボールのワールドカップ(W杯)女子大会第4日は26日、東京・国立代々木競技場などで6試合が行われ、世界ランキング4位の日本は同19位のケニアに3―0で快勝し、3勝1敗の勝ち点10で2位を守った。

 序盤から古賀(NEC)らのサーブがさえた日本は第1セットを25―15で奪った。主将の木村(東レ)の強打などで第2セットを25―20で連取し、第3セットも25―12と圧倒した。27日は勝ち点9のドミニカ共和国と戦う。

 ロシアは4連勝の勝ち点11で首位を堅持。昨年の世界選手権を制した米国のほか、中国、ドミニカ共和国、セルビアが3勝1敗とした。

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ワールドカップバレーボール女子 日本 3 - 0 ケニア

ワールドカップバレーボール2015女子、日本代表は26日、ケニア代表と対戦した。
残り試合を全勝し、オリンピックの出場権獲得を目指す、女子日本代表「真鍋ジャパン」。
ミドルブロッカーは、大竹里歩選手(21)と山口 舞選手(32)。
ここ3試合、得点が少ないこのポジションから、多くの得点が生まれるか、注目が高まった。
まずは第1セット、宮下 遥選手(20)のクイックに合わせたのは、大竹選手だった。
さらに、クイックの次はブロード攻撃で、元全日本の父・秀之さんが見守る前で、序盤から得点を重ねた。
さらに、サウスポーエース・長岡望悠選手(24)も魅せた。
日本のストロングポイント、サービスエースでケニアを突き放すと、今度は強烈なバックアタックで、試合を重ねるにつれ、調子を上げていく長岡選手。
さらには、大竹選手がボールをダイレクトでたたき込み、ケニアに10点の大差をつけ、第1セットを奪った。
そして第2セット、ミドルブロッカー・大竹選手から待望のブロックが決まると、もう1人のミドルブロッカー・山口選手も魅せた。
オリンピックを知る32歳、ベテラン・山口選手のブロック。
こうなると、日本の勢いは止まらなかった。
ここ3試合、ウイングスパイカーによる得点が目立っていた真鍋ジャパン、攻撃の幅を見せ、連勝へ王手をかけた。
そして第3セット、古賀 紗理那選手(19)が、日本の勢いを加速させた。
ケニアの守備のもろさを突く、サービスエースを決めると、次世代エースという古賀選手への期待が、確信に変わるプレーが飛び出した。
バックアタックで、2m86cmを超える打点、脅威の一撃を決めて見せた。
オリンピック出場圏内の2位キープへ、ストレート勝ちが求められる日本。
キャプテン・木村沙織選手(29)が、技ありのフェイントを見せた。
さらに守備では、見事なレシーブを見せた。
木村選手がつなぎ、最後は古賀選手がブロック。
攻撃以外でも、ダブルエースの存在感が際立った。
しかし、2人に負けじと、ポイントを重ねる選手がいた。
好調の大竹選手が、古賀選手に並び、この日チーム2位タイの11得点を奪った。
チームとしてレベルアップした場面を見せた日本、ケニアを危なげなくストレートで下し、連勝を決めた。
大竹選手は「(大竹選手の活躍が光ったが-)きょうは攻撃でも決まる部分が多かったと思うし、サーブでも攻められたので、よかったと思う。(ターンとクロスと打ち分けられていた-)姿勢をよくして、視野を広く打っていこうと意識していたので、それができてよかった」と話した。
連日、会場で応援している父・秀之さんは、バルセロナオリンピックに出場した元全日本プレーヤー。
まな娘の活躍について、秀之さんは「珍しくレシーブも上げていたりとかもあったし、本人も体は動いていると思うので、いい活躍ができていると思う」と話した。
大竹選手は「(お父さんはどんな存在?)自分が悩んだ時とか、相談した時に、お父さんの経験からアドバイスをしてくれて、自分の求めている言葉をくれるので、すごくいいお父さんです」と話した。

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視界良好の日本女子バレー界 5年後の東京五輪見据え強化進む

来年のリオデジャネイロ・オリンピックの出場権をかけたバレーボールのワールドカップ。上位2カ国にオリンピック切符が与えられるが、日本は3戦を終えて2勝1敗。敗れたロシア戦もフルセットの熱戦で、内容は充実している。

 ロンドン・オリンピックで銅メダルを獲得した眞鍋政義監督は、今回もしたたかなマネジメントを見せている。

 今回のワールドカップで驚いたのは、14人のメンバーのうち、銅メダリストで残っているのは木村沙織(29)、山口舞(32)、迫田さおり(27)の3人だけで、眞鍋監督が一気に世代交代を進めたことである。

 ロンドンで韓国を破ってメダルを獲得した時には、ここまでメンバーが変わるとはまったく想像していなかった。

 14人のメンバーの平均年齢は24・4歳。他国と比較すると、若いチームだ。

 中でも注目されるのは19歳の古賀紗理那だ。身長180センチ、熊本信愛女学院高校時代から注目されていた大器だが、ロシアとの試合でも堂々と打ち合いを展開した。今後、経験を積んでいけば日本のエースとして期待できる。

 また、チームの核となるセッターは古藤千鶴(32)と宮下遥(20)がおり、177センチとセッターとしては大柄な宮下が順調に成長していけば、2020年の東京オリンピックの時点で25歳。経験、身体的にも充実期を迎えていることだろう。

 今回のメンバーから判断すると、眞鍋監督は来年のリオデジャネイロ・オリンピックで前回の銅メダル以上の成績を残し、さらには東京オリンピックで金メダルを獲得できる陣容を作るという、長期プロジェクトに着手したと見ることができる。

 もちろん監督だけでなく、統括団体にも同様のビジョンがなければできない発想だが、着々と地元開催のオリンピックに向けて強化は進んでいる。

 古賀の下の世代に目を転じれば、金蘭会高校2年の宮部藍里ら、次世代のホープも出てきた。

 2000年のシドニー・オリンピックでは出場権を逃すほど低迷した女子バレーボール界だったが、視界良好といっていいだろう。

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古賀紗理奈
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木村沙織
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